2011 ALBUM TOP 10
- 2011-12-21 (Wed)
今年も残すところあとわずか。
てことでまた自己満ですがやろうと思います。
個人的2011 ALBUM TOP 10。
まずは10位から。
No.10 ACIDMAN / Second line & Acoustic collection
セルフカバーシリーズ「second line」の7 曲に加え、「赤橙」や「FREE STAR」等、新たにアコースティックアレンジを施した曲を収録。
正直これは反則。
昔の曲が多いからそら聴くわ。
特に銀河の街は最高にツボなアレンジ。
改めて大木さんのボーカルは表情が豊かだと思った。
No.9 Mara Carlyle / Floreat
奇才マシュー・ハーバートと一緒にやったりしてるシンガーソングライター(多分)。
2作目らしいけど、生音中心で、楽曲によって様々な表情が見れる。
特筆すべきはそのボーカルで、
妖艶な声の中に親しみやすさが混在するという稀にみる声質の持ち主。
ハイライトは#9のAway With These Self-Loving Lads。
この曲はオペラかなんかのカバーみたいだけど、原型を全く留めていないことを知ってこの人の才に脱帽した。
No.8 Curren$y / Weekend at Burnies
ニューオーリンズ出身のラッパーCurren$yのメジャー1stアルバム。
久しぶりに海外のHIPHOPを聴いた。
この人のラップはとても聴きやすく、耳にすんなり入ってくる。
アルバム全体を通して落ち着いた雰囲気があり都会的な気がする。
秋の夜長によく聴いたアルバム。
No.7 Fabrizio Paterlini / Fragments Found + Viandanze
イタリア人ピアニストFabrizio PaterliniのFragments FoundとViandanzeという2つのアルバムをコンパイルした1作。
Twitterでつぶやいたら本人からお礼が来るというサプライズがあった。
あれは嬉しい。
メロディが際立って美しく、久石譲に慣れた日本人の耳に合う。
非常に多作で、SoundCloud上で無料で落とせるAutumn Storiesというシリーズもあるので気に入った方は是非。
Fabrizio Paterlini Sound Cloud
No.6 Toro Y Moi / Underneath The Pine
米サウスカロライナ州コロンビア在住のベッドルーム・クリエイター、チャズ・バンディックのソロ・プロジェクト、Toro Y Moi。
調べてて気付いたけどベッドルームクリエイターとかすげー楽しそうじゃないか。
個人的チルウェイブ元年となった今年、Washed OutやChad Valleyを差し置き、夏に聴きまくった。
トロピカルで淡く、最高にチャラくて中毒になる。
No.5 Aucan / Black Rainbow
イタリアの3ピースバンドAUCANの2nd。
1stは聴いてないけど、このアルバムでかなりの変化があったようだ。
ブレイクビーツ、エレクトロ、ヒップホップなどを消化したサウンドで、ホントに3人でやってんのかと疑いたくなるような綿密な曲構成。
エレクトロなサウンドの中にもダイナミックさを感じるのはバンドならでは。
また、アルバムとしての流れを意識した曲間も考えられている。
こういうのはすごく好き。
上半期のヘビーローテーション。
No.4 Team Me / Ep
ノルウェー出身のバンドTeam Me。
一部では既に人気だけど、まだアルバムは出していない。
このEPもランキングに入れるか迷ったけど、素晴らしい出来なので入れました。
映像を見るとわかるけど、本人達がもの凄く楽しそうに演奏するので、楽曲の持つ多幸感と相まってテンションが上がる。
女の子が飛び跳ねてるのがかわいい。
今一番ライブが見たいバンド。
誰か呼んでくれー。
No.3 Souvaris / Souvaris Souvaris
UKノッティンガムの5人組ポストロックバンドSouvarisの3rdアルバム。
数多くいるポストロックバンドの中でも、2nd「A hat」で見せたセンスは飛び抜けていた。
今作ではこれまでに見せて来たスリリングな曲展開はそのままに、エレピやシンセなど、ラウンジーな要素が追加され、よりスマートなサウンドへと昇華された。
よくぞここまで進化してくれたと言いたい。
No.2 サカナクション/ DocumentaLy
通算5作目となるアルバムDocumentaLy。
楽曲のアイディア、MVの質、ストイックなまでに練り込まれたリリック、現在日本のロックシーンでナンバーワンだろう。
収録されているリード曲「エンドレス」は、彼らを代表する楽曲になりそう。素晴らしい。感動した。
「アイデンティティ」「ルーキー」、「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」と、シングル曲の非常にPOPなナンバーが揃い、アルバムの中にバランスよく配置されている。
これまでにないポストロック的なアプローチの「流線」から「エンドレス」、「DocumentaRy」までの流れは鳥肌もの。
彼らが発信する音楽をリアルタイムで聴けることを幸せに思う。
それもまたドキュメンタリー。
No.1 Tycho / Dive
年末にとんでもないアルバムが滑り込んで来た。
サンフランシスコのScott HansenによるプロジェクトTycho。
ティコと読むらしい。かわいい。
美しく揺らめくサウンドはHeliosのEingyaに通ずるものがあり、これまでに聴いてきたポストロック、エレクトロニカ、シューゲイザー、アンビエント、チルウェイブなどが高次元でミックスされている。
リズミカルなビートに淡いシンセ、ディレイのかかったギターが乗っかり、気付いたら涎が出てきそうなサウンド。
ダンスよりのビートもあるけど、多分踊らせることを目的としていないんだろう。
そこがまた気持ちいい。
正直びっくりした。
ここまで自分が聴いて来た音楽がアーカイブされたようなアルバムがあるとは。
ちなみに個人的今年No.1アートワークもこれです。
Ghostlyのアートワークはどれもカッコイイけど、Tychoのこのアートワークはセンスがずば抜けてる。
Tychoの中の人(Scott Hansen)はISO50という名義でデザインや写真家として活動してるらしいです。
まさにマルチクリエイター。
Tycho – Coastal Brake by Tycho
アートワークの秀逸さも合わさり、本年度ベストアルバムはTycoのDiveとなりました。
日本の音楽シーンは震災の影響もあり、それに呼応した作品が多かったような印象。
曲単位でいうと、Monkeymajikの「Headlight」、Backnumberの「思い出せなくなるその日まで」、Galileo Galileiの「青い栞」、andropの「Bell」など、日本のメジャーバンドが良かった。
海外だとChad Valleyの「Reach Lines」、All Tiny Creatures「Holography」、Epic45の「Wethering」あたりもたまらん出来映え。
ただ、アルバムを通してとなるとそうでもないような…。
個人的にはチルウェイブという新ジャンルを開拓した年でもありましたが、
それより何より、このアルバム聴きたいと思って実際に聴くまでのタイムラグの無さに、iTunesで曲を買う頻度が高くなった。
そして買った後にやっぱりパッケージが欲しくなり、後悔するというパターンが出来上がりました。
また来年も素晴らしい音楽に出会えますように。
よいお年を。
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