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127時間
- 2012-01-28 (Sat)
ダニー・ボイル監督作品「127時間」を見た。
あらすじはおいておくとして、90数分あっという間だった。
ほとんど1シチュエーションだったのに。
ほとんど予備知識ナシで見たので、エンディングで実話だということを知る。
そのことにも圧倒させられた。
映像としては、空と大地の色のコントラストが素晴らしい。
自然の映像はとてもキレイだったのが逆に残酷。
そして音楽。
クライマックスの音楽はシガーロスっぽいなぁと思ってたら、やっぱりそうだった。
「残響」というアルバムからFestivalという曲。
この映画のエンディングにこれほど合う音楽もないだろう。
主人公の人生に共感することもないので、自分を投影はできないけど、
大事なことをおろそかににして生きていることに変わりはない。
たとえ何かをなくしても前に進むという決断。
人生の縮図のような映画だった。
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2011 ALBUM TOP 10
- 2011-12-21 (Wed)
今年も残すところあとわずか。
てことでまた自己満ですがやろうと思います。
個人的2011 ALBUM TOP 10。
まずは10位から。
No.10 ACIDMAN / Second line & Acoustic collection
セルフカバーシリーズ「second line」の7 曲に加え、「赤橙」や「FREE STAR」等、新たにアコースティックアレンジを施した曲を収録。
正直これは反則。
昔の曲が多いからそら聴くわ。
特に銀河の街は最高にツボなアレンジ。
改めて大木さんのボーカルは表情が豊かだと思った。
No.9 Mara Carlyle / Floreat
奇才マシュー・ハーバートと一緒にやったりしてるシンガーソングライター(多分)。
2作目らしいけど、生音中心で、楽曲によって様々な表情が見れる。
特筆すべきはそのボーカルで、
妖艶な声の中に親しみやすさが混在するという稀にみる声質の持ち主。
ハイライトは#9のAway With These Self-Loving Lads。
この曲はオペラかなんかのカバーみたいだけど、原型を全く留めていないことを知ってこの人の才に脱帽した。
No.8 Curren$y / Weekend at Burnies
ニューオーリンズ出身のラッパーCurren$yのメジャー1stアルバム。
久しぶりに海外のHIPHOPを聴いた。
この人のラップはとても聴きやすく、耳にすんなり入ってくる。
アルバム全体を通して落ち着いた雰囲気があり都会的な気がする。
秋の夜長によく聴いたアルバム。
No.7 Fabrizio Paterlini / Fragments Found + Viandanze
イタリア人ピアニストFabrizio PaterliniのFragments FoundとViandanzeという2つのアルバムをコンパイルした1作。
Twitterでつぶやいたら本人からお礼が来るというサプライズがあった。
あれは嬉しい。
メロディが際立って美しく、久石譲に慣れた日本人の耳に合う。
非常に多作で、SoundCloud上で無料で落とせるAutumn Storiesというシリーズもあるので気に入った方は是非。
Fabrizio Paterlini Sound Cloud
No.6 Toro Y Moi / Underneath The Pine
米サウスカロライナ州コロンビア在住のベッドルーム・クリエイター、チャズ・バンディックのソロ・プロジェクト、Toro Y Moi。
調べてて気付いたけどベッドルームクリエイターとかすげー楽しそうじゃないか。
個人的チルウェイブ元年となった今年、Washed OutやChad Valleyを差し置き、夏に聴きまくった。
トロピカルで淡く、最高にチャラくて中毒になる。
No.5 Aucan / Black Rainbow
イタリアの3ピースバンドAUCANの2nd。
1stは聴いてないけど、このアルバムでかなりの変化があったようだ。
ブレイクビーツ、エレクトロ、ヒップホップなどを消化したサウンドで、ホントに3人でやってんのかと疑いたくなるような綿密な曲構成。
エレクトロなサウンドの中にもダイナミックさを感じるのはバンドならでは。
また、アルバムとしての流れを意識した曲間も考えられている。
こういうのはすごく好き。
上半期のヘビーローテーション。
No.4 Team Me / Ep
ノルウェー出身のバンドTeam Me。
一部では既に人気だけど、まだアルバムは出していない。
このEPもランキングに入れるか迷ったけど、素晴らしい出来なので入れました。
映像を見るとわかるけど、本人達がもの凄く楽しそうに演奏するので、楽曲の持つ多幸感と相まってテンションが上がる。
女の子が飛び跳ねてるのがかわいい。
今一番ライブが見たいバンド。
誰か呼んでくれー。
No.3 Souvaris / Souvaris Souvaris
UKノッティンガムの5人組ポストロックバンドSouvarisの3rdアルバム。
数多くいるポストロックバンドの中でも、2nd「A hat」で見せたセンスは飛び抜けていた。
今作ではこれまでに見せて来たスリリングな曲展開はそのままに、エレピやシンセなど、ラウンジーな要素が追加され、よりスマートなサウンドへと昇華された。
よくぞここまで進化してくれたと言いたい。
No.2 サカナクション/ DocumentaLy
通算5作目となるアルバムDocumentaLy。
楽曲のアイディア、MVの質、ストイックなまでに練り込まれたリリック、現在日本のロックシーンでナンバーワンだろう。
収録されているリード曲「エンドレス」は、彼らを代表する楽曲になりそう。素晴らしい。感動した。
「アイデンティティ」「ルーキー」、「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」と、シングル曲の非常にPOPなナンバーが揃い、アルバムの中にバランスよく配置されている。
これまでにないポストロック的なアプローチの「流線」から「エンドレス」、「DocumentaRy」までの流れは鳥肌もの。
彼らが発信する音楽をリアルタイムで聴けることを幸せに思う。
それもまたドキュメンタリー。
No.1 Tycho / Dive
年末にとんでもないアルバムが滑り込んで来た。
サンフランシスコのScott HansenによるプロジェクトTycho。
ティコと読むらしい。かわいい。
美しく揺らめくサウンドはHeliosのEingyaに通ずるものがあり、これまでに聴いてきたポストロック、エレクトロニカ、シューゲイザー、アンビエント、チルウェイブなどが高次元でミックスされている。
リズミカルなビートに淡いシンセ、ディレイのかかったギターが乗っかり、気付いたら涎が出てきそうなサウンド。
ダンスよりのビートもあるけど、多分踊らせることを目的としていないんだろう。
そこがまた気持ちいい。
正直びっくりした。
ここまで自分が聴いて来た音楽がアーカイブされたようなアルバムがあるとは。
ちなみに個人的今年No.1アートワークもこれです。
Ghostlyのアートワークはどれもカッコイイけど、Tychoのこのアートワークはセンスがずば抜けてる。
Tychoの中の人(Scott Hansen)はISO50という名義でデザインや写真家として活動してるらしいです。
まさにマルチクリエイター。
Tycho – Coastal Brake by Tycho
アートワークの秀逸さも合わさり、本年度ベストアルバムはTycoのDiveとなりました。
日本の音楽シーンは震災の影響もあり、それに呼応した作品が多かったような印象。
曲単位でいうと、Monkeymajikの「Headlight」、Backnumberの「思い出せなくなるその日まで」、Galileo Galileiの「青い栞」、andropの「Bell」など、日本のメジャーバンドが良かった。
海外だとChad Valleyの「Reach Lines」、All Tiny Creatures「Holography」、Epic45の「Wethering」あたりもたまらん出来映え。
ただ、アルバムを通してとなるとそうでもないような…。
個人的にはチルウェイブという新ジャンルを開拓した年でもありましたが、
それより何より、このアルバム聴きたいと思って実際に聴くまでのタイムラグの無さに、iTunesで曲を買う頻度が高くなった。
そして買った後にやっぱりパッケージが欲しくなり、後悔するというパターンが出来上がりました。
また来年も素晴らしい音楽に出会えますように。
よいお年を。
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エンパイアレコーズに参加しました
- 2011-12-13 (Tue)
エンパイアレコーズとは?
アナログ12inchとジャケットワークにこだわりアートと音楽の融合を追求するレコード店です。
というのは表向きで、
架空のアーティストやアルバムのジャケットを集まったアーティストが展示するというもの。
今回誘って頂き、初めて展示会というものに作品を出させて頂きました。
僕が作ったのはこれ。
コンセプトは現在の日本のミュージックシーンを紹介するためのオムニバス。
日本ということを全面に出したかったので、和紙に印刷した。
そしてここで実物の写真を撮っていないことに気付いた…。
なんという失態…。
当日の様子がこれ。
お客さんも多く、エプロン付けて接客しました。
展示会というもの自体に個人としては初めて参加したワケですが、
想像以上に楽しくて(出展しただけですが)、
他のアーティストさん達と話し、その作品に触れることでさらなる創作意欲が湧きました。
また何かしら作ります。
そして今度はちゃんと告知します。
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ついでに夏目友人帳の巡礼に行ってきた
- 2011-10-13 (Thu)
夏目といえばにゃんこ先生だけど、
別に猫が好きだから夏目が好きなわけではない。
話が毎回感動的でノスタルジック。
見終わった後は温かい気持ちになる。
そこが好きです。
いや、にゃんこ先生も好きです。
てことで帰省したついでに舞台である熊本県人吉周辺に行ってきました。
まずは二期OPに出てくる橋。
ここは雰囲気が凄く良かった。
にゃん吉君登場。
何故か実家にいたので連れて来た。
橋の上から。
次はよく出てくる赤い橋。
こんなシーンがあったような…。
ここでデジカメの電池が切れる。
なんという失態!
以下残り寿命1日のiPhone3GSさんで撮影しました。
人吉駅にいた黄金のにゃんごろう招き猫。
二期OPに出てくる小さな神社。
そこでこんなものを発見。
斑△
この日は人吉花火大会があるということで、
巡礼もそこそこに見に行くことに。
柊のコスプレしてる人がいたけど、
なんか残念な感じだった…。
花火の途中にゃんにゃん先生からのメッセージ(熊本でも放送始まるよ的な)があったりして、
なんとか盛り上げようとしてるのが伝わって来た。
これにて巡礼終了。
途中巡礼してそうな人もいたし、
もっと本腰入れてPRしたら人吉も盛り上がりそうな気がした。
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ウェルカムボード制作
- 2011-10-07 (Fri)
友人が結婚することになり、何か作ってと言われた。
てことで作ることになったウェルカムボード。
その完成までの記録。
完成のイメージは白一色で、樹脂粘土の立体で陰影を作る。
表面のテクスチャには和紙を使い、デザインと全体での統一感を計る。
まずはデジタルな作業から。
ウェルカムボードは、
新郎新婦の名前と結婚式の日時をタイポグラフィで表現しようと決める。
できたデザインがこれ。
ここから樹脂粘土で一つずつ形を作る。
プリントアウトしたデザインを型に使うが、
樹脂粘土なんて初めて使うからなかなか勝手がつかめず試行錯誤。
てか細いツタなんて切れない。
ここで時間が足りないことに気付く。
召還獣:弟
自分が寝てる間に弟に作業をさせる。
なかなか有用なヤツだ。
結局ウェルカムボードに和紙を貼るまでの時間はなく、スプレーで白に染めた。
ギリギリまで作業することになったが、一応形になった。
完成したものの、作ったものが果たして喜ばれるかどうか、
作品として良いものかどうか判断が出来なくなる。
今まで作ったことのないものだったので、直前になって自信がなくなった。
とは言っても、今更どうにもならないので持っていった。
…。
結婚式の会場に設置する。
スタッフの人には好評のようだ。
そして通りすがりの関西人のお姉さん二人に褒められた。
お世辞だろうが、なんだろうが、
見知らぬ人に自分の結婚式にも作ってほしいなんて言われると、
嬉しいに決まっている。
ましてや相手は美人なのだ!
そして式場に到着した新郎新婦に見てもらう。
友人の新郎にはデザインすら事前に見せていなかった(信頼してまかせてくれた)けど、
逆にそれが良いサプライズになったみたいだ。
新郎新婦共に喜んでくれた!
変に緊張しすぎたせいで、和服姿でキレイだった新婦を褒めるのすら忘れてたけど…。
ここでようやく作ったものが正しかったのだと確信できた。
新しいことに挑戦する機会をくれた親友に感謝。
今後もこの方法で何か作ってみようと思う。
末永くお幸せに。
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