抑圧と解放
- 2009-09-11 (Fri)
ある制限を設けて行動し、解放した場合と、
無制限の場合とでは結果が違ってくるという話を聞いた。
例えば、サッカーの練習で地面にボールを落とさずに蹴り続けるリフティングというものがある。
頭とインサイドと腿を必ず使って10回リフティングさせる練習方法と、
特に指定せずに10回リフティングさせる方法とでは、
前者の方がリフティングの上達が早いというもの。
そんなの当たり前だという声が聞こえてきそうだが、
この図式は色んなことに当てはまる(ような気がする)。
一週間のうち、5日働いて、2日休むからこそ、休日が尊いものになる。
5日働くという抑圧がなければ、休日のありがたみは無くなる。
デザインは基本的に色んな制限がある。
クライアントの意向だったり、
予算だったり、時間だったり。
普段その環境の基で働いているからこそ、
hypeとしての活動は楽しいのかもしれない。
もちろんhypeの活動も制限が無いわけではないけど、
普段会社で働いている状況とはかなりの差がある。
そこから開放され、自由にデザインできることの楽しさは、会社の仕事では味わえない。
逆もまた然り。
ただ、デザイナーはアーティストとは違う。
逆に言えば、制限がないと何をしていいかわからない。
そういう場合は自分でコンセプトなり、制限を加える。
どう転んでもアーティストにはなれそうにない。
ずっと自由だと、自由の意味すら忘れてしまいそうだ。
Comments:2
- ぴんとぼっき太郎 09-09-11 (Fri) 12:46
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芸術は監督され、制限され、加工されることが多ければ多いほど自由になる
byストラヴィンスキー - hype 09-09-11 (Fri) 13:37
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>ぴんとぼっき太郎
さすが、先人は言うことが深いね。
でも、芸術そのものはよくわからないからなー。
矛盾してるし。
アーティストに対して憧れることはよくあるけど。